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4チーム降格の過密日程サバイバル 26日にJ1開幕

2021年の明治安田生命J1リーグが26日、川崎―横浜M(午後6時開始)のカードで幕を開ける。今季は例年より2チーム多い20チームが参加、下位4チームがJ2に降格するサバイバル。連戦にへこたれないチームはどこか。下位チームがガードを固めれば上位勢も苦しみそうだ。昨季は開幕節だけの採用にとどまったビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)も、接戦の行方に思わぬ風を吹かせるかもしれない。

 練習する川崎の選手たち。ACLも絡んだ連戦の疲労が昨季王者を苦しめるかもしれない=共同

「川崎1強」の勢力図は昨年限りのものとなるのか。

王者・川崎にはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)との掛け持ちによる強行日程が足かせとなるだろう。G大阪、名古屋、C大阪もしかり。昨季、同じ負担に苦しめられたFC東京や横浜Mは逆に地力を発揮するチャンス到来だ。

「今年はより攻撃をプラスし、全員が攻撃参加するようなサッカーを」とFC東京のMF安部。ここへザーゴ体制2年目の鹿島を加えた上位争いは混戦になるやもしれない。華やかなる役者たちで手堅い試合のシナリオを描こうとする名古屋は、ACLと両立させる序盤の難路を乗り切れるか。

例年、残留と降格の分水嶺は勝ち点で30点台後半が相場。この近辺で降格リスクのちらつき始めたチームが、まずは勝ち点1を死守する防御姿勢へ傾くのは想像に難くない。失点を恐れず互いに攻め合うオープンな攻防は、降格ルールのなかった昨季より減るだろう。上位勢の攻め抜く力、質、根気が問われる。

 FC東京は昨季、リーグ戦を6位で終えたが、ルヴァン杯優勝で力を証明した=共同

新型コロナウイルスの影響などで試合が延期となり、代替日も確保できなくなれば、試合成立に必要な13人の選手をそろえられなかったチームが戦わずして敗北するという「みなし開催」が新たに適用される。全日程をまっとうし、各チームの消化試合数をそろえることは競技の公平性を保つための必要条件。感染を広げて不戦敗が重なれば、シビアな残留争いに浮かぶ瀬もなくなるわけで、各陣営の予防と自衛の意識を促すことにもなる。

コロナ禍による入国制限により、新加入の外国人選手の多くが国外で足止めを食っている。徳島はスペイン人の新任・ポヤトス監督が着任できていない。開幕戦を託された甲本ヘッドコーチは「監督とはビデオミーティングを進めてきた。攻も守も7、8割はできている」。見方を変えれば2、3割は手つかずということ。ブラジル人の新戦力が要所を占める柏や鹿島も、チームづくりの目算を狂わされている。

VARが判定をアシストするのは、得点、PK、退場、反則の人違いが関わる重大事象に限られる。ただしペナルティーエリア内での不用意なコンタクト、ハンドが漏れなく拾い上げられることで、先行する欧州各国のリーグではPKが増えた印象がある。機械の目はJ1から物議を醸す誤審を減らす一方で、攻め・守りの双方に悲喜こもごものインパクトをもたらす。

(岸名章友)

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