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言語を学ぶ重要性 サッカー以外も吸収するために

岡崎㊧は現地の言葉を覚えるより、サッカーを最優先に生きてきたが…=共同

新型コロナウイルスの影響もあり、海外へは行けないから、休日はウエスカのあるスペイン・アラゴン州を旅する機会が増えた。古い建物や歴史に触れるのは、文化を知ることでもある。そして、その国や都市、町の文化をもっと知りたいと思ったとき、言語の重要性に改めて気づいた。

サッカー界の共通語といえる英語で選手と会話する機会も増え、自分の考えをもっと伝えたいし、相手の気持ちをさらに知りたいとも思う。だからまた英語の勉強をし始めた。オンラインのレッスンのほかに、YouTubeのサッカーコンテンツを見たりして、英語に触れる機会を増やしている。

これまでドイツ、英国、スペインと移籍する度に、その国の言葉を基礎から学ぼうとし、挫折を繰り返してきた。こうやって好きなサッカーを通じて学ぶと、苦労も軽減されるんだなと実感している。

もともと学生時代から語学は得意ではなく、英語もドイツ語もスペイン語の勉強も長続きしなかった。選手として仕事をするうえで、それほど不自由を感じることもなく、語学に費やす時間や熱もサッカーに注いできたんだと思う。

言葉ができなくてもチームに居場所はあったし、疎外感を抱くこともなかった。言葉が万全じゃなくても生き残る術(すべ)は身につけていたし、「サッカーやプレーで存在意義を示す」ことにこだわりもあった。

自分のなかにはずっと「日本人として」という思いが強くあり、サッカーで味わう悔しさを晴らすのはサッカーしかなく、サッカーの借りはサッカーで返したいと考えてきた。それで言葉を覚えることは周りへの迎合のように感じていた。

そうやってサッカーを最優先に生きてきた。それを後悔することはない。でも、今、思うことがある。

「サッカー選手じゃなかったら、僕に何が残るんだろう」と。もっと言葉が話せたら、サッカー以外で、さらに多くのことを吸収できたのかもしれない。

「海外で選手生活を送りたい」と考える若い選手には、語学の勉強も頑張ってほしい。今までは「そんなことよりピッチ上のプレーが重要」と言ってきたけれど。

連敗を止め、降格圏内を脱出したウエスカ。しかし、僕は5試合連続で出場がない。ベンチ入りはしているものの途中出場の気配も感じられず、チーム内の競争から外れているのだろうかと、思ってしまうことがある。まるで新人時代のようだが、当時と同じようなモチベーションを持つのは正直難しい。

でも、だからこそ、日本人だからとかスペイン人だとかに関係なく、監督、選手、クラブとしっかり向き合う重要性を感じる。そういうとき、身につけた言語が力を貸してくれるのだろう。

(ウエスカ所属)

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