現在、テニスの世界ランキングトップ50内にいる日本女子は大坂なおみ(42位)のみ。100位以内も彼女一人だ。1990年代には日本女子がトップ50に5人もいて、四大大会に10人近く出ることも普通にあったのに……。大坂の活躍ばかりに依存する現状ではいけない。もどかしい思いを抱えていたトップ50経験者8人が集まって今夏、「Japan Women's Tennis Top50 Club(JWT50)」を立ち上げた。発起人の世界ランク自己最高4位の伊達公子さんは「もっと上にいけるはず」と願いを込める。
テニス世界50位「犠牲を払う価値がある世界」伊達公子
伊達は1989~96年、2008~17年と2度の現役生活を送った。44歳になった14年もトップ100にいた。90年代はテニス界のことまで考える余裕はなかったが、2度の引退を経て強く感じた。「トップ50までいく選手は皆、色々なことを犠牲にしてテニスに情熱を注いでいる。なのに、引退すると力を発揮する場がないと感じた」……
続きを読むテニス世界100位「いようと思えばいれる」杉山愛
女子テニスでジュニア世界ランキング1位になり17歳でプロ転向、シングルス世界ランク最高8位、四大大会女子ダブルス3度優勝……。子ども時代から世界を見据えた戦略を立て、34歳まで現役を続けた杉山愛は、「Japan Women's Tennis Top50 Club(JWT50)」でも珍しい存在だ。早熟、かつ息も長かった一因は「ヒント」を様々な場面で得られたからでもある……
続きを読む日本テニスの構造的難しさ、第三者の助言に意義 神尾米
世界ランク138位(26日現在)の本玉真唯のコーチながら、日本テニス協会(JTA)強化育成本部副本部長も務める神尾米。現場で日本の構造的な難しさも痛感しているからこそ、「Japan Women's Tennis Top50 Club(JWT50)」に期待を寄せる……
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