組織砕く個 「似たもの同士」の決勝カード(中村憲剛)
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アフリカのサッカー史を塗り替えようと奮闘したモロッコの挑戦が、準決勝で終わりを告げた。本当によく戦ったと思う。
個人能力の高いフランスが相手とあって、後ろに重心を置く5バックを用意して試合に臨んだが、序盤の失点と主将サイスの負傷交代というネガティブな事情が重なり、早々と背水の4バックにシフトした。窮鼠(きゅうそ)となって攻めこんで、あのフランスを守勢に回らせた。
戦前はフランスの矛とモロッコの盾...
サッカー解説者の佐藤寿人氏、中村憲剛氏、水沼貴史氏、宮本恒晴氏の解説コラムです。豊富な経験で育まれた視点で、サッカーワールドカップの熱戦を鋭く分析します。
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