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女子の実力伯仲を示したカーリング日本選手権

市川美余さんに聞く

14日に幕を閉じたカーリングの日本選手権。女子決勝は北海道銀行がロコ・ソラーレを破って6大会ぶり2度目の優勝を飾った。女子の強豪チームの力が接近しつつあることを示した今大会を、現役時代に中部電力で活躍した元日本代表の市川美余さんに振り返ってもらった。

 北海道銀行のスキップ吉村(右)が成長を示した大会だった=共同(ⓒJCA IDE)

今年のカーリング日本選手権はいい意味で予想を裏切られた。優勝した北海道銀行、準優勝のロコ・ソラーレ、昨年準優勝の中部電力、富士急という上位4チームのレベルは高く、国際大会のような見応えのある試合が国内で見られた。ロコ・ソラーレが2018年平昌五輪で銅メダルをとり、ほかのチームも「私たちもできるのかも」と思ったのだろう。

そのロコ・ソラーレは実力的にもチームの完成度も抜けていたと思う。ただ、ほかの3チームとの差がかなり詰まってきた。ここぞという場面でショットを決める勝負強さが出てきたのが道銀だ。スキップ吉村紗也香選手の成長が大きかったと思う。

日本代表の行方は決定戦に持ち越された。市川さんは「緊張感のある状態」を歓迎する。

ジュニア時代から有望視されていた。真っすぐ石を投げるスキルが高い。つまり狙い通りのところに投げられる。スキップとしても、最後に自分の得意なショットを投げられる展開に持っていくのがうまかった。ただ、シニアになると作戦が複雑化することなど様々な要因が重なり、壁にぶつかっていた。その壁を今季、一気に突き破った気がする。

決勝では最後まで調子が落ちなかった。道銀はスイープ力もトップレベル。カーリングは「投げ80%、スイープ20%」と言われる。スイープで調整できるチームは多少、狙う場所に幅を持たせられる。決勝についていえば、道銀のサード小野寺佳歩選手のショット成功率が高く、それも勝敗を分けたと思う。

一昨年に優勝した中電はフォースの調子が上がらなかったのも優勝を逃した要因かと思う。今季新加入した選手に即戦力といえる力があり、メンバーを選ぶのが難しかったのか、5人のメンバーをローテーションで起用していた。最近の国内ではあまりみないやり方だ。フォースの北沢育恵選手の投げるポジションも変わり、いつもよりプレッシャーがかかったのかもしれない。

世界選手権が今季も中止になり、22年北京五輪予選も未定だが、日本代表は4年前に続き、五輪前々年優勝チームと前年優勝チームによる決定戦で決することになった。緊張感のある状態が続くし、ギリギリの状況で強いチームを選べる状況はいい。ロコ・ソラーレはこのままで終わらないだろうし、道銀は目下成長中。面白い展開になっている。

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