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内村航平選手「体操につくられた」 引退会見

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体操ニッポンのエースとして長らく活躍し、男子個人総合で2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ五輪連覇、世界選手権6連覇など輝かしい実績を残した内村航平選手(33)が14日、東京都内のホテルで引退発表の記者会見を開いた。3歳で体操を始めて約30年。「体操というもので内村航平がつくられた。今後の自分が何をやっていくにしても、自信をもって発言していける」と晴れやかな表情で語った。3月12日に東京体育館で最後の演技を披露することも明らかにした。

体操界にとどまらず、日本スポーツ史に残る実績を残した第一人者の会見には、国内外のメディアから150人を超える報道陣が集まった。スーツ姿で登場した内村選手は「特別な感情はそこまでなくて、ああ引退するんだな、みたいな感じ。あんまり実感はないです」と笑顔。引退の決断は21年10月に生まれ故郷の北九州で開催された世界選手権の前だったという。「日本代表として世界一の練習が積めなくなった。このままでは先が見えないなと思った」と語った。

高度な技と完成度の高い演技で見る者を魅了した。一番こだわったのは、やはり着地。「世界チャンピオンとして、五輪チャンピオンとして着地を止めるというのは当たり前のことだと思ってやってきた」と胸を張った。

思い出の演技は2つ挙げた。1つは11年に東京で行われた世界選手権の個人総合決勝での6演技。「これ以上うまくいくことはないというくらいすごい日だった」。もう1つはリオ五輪個人総合決勝の最後の鉄棒。「あれだけの点差を逆転できたし、五輪の体操の歴史にも残る激闘で会場を支配できた感覚が今でも残っている」

リオ五輪後は両肩のケガなどに苦しんだが、より体操と向き合えたという。「結果はリオ五輪までとはほど遠いけど、体操を突き詰めるという意味では一番濃い5年間だった」。その過程で常に隣にいた年下の佐藤寛朗コーチには「マンツーマンでやってきて、迷惑もかけた。今ここに立っているのも彼のおかげ」と感謝を伝えた。

3月12日の「引退試合」は6種目を演技するという。東京五輪は故障の影響もあって鉄棒一本に絞って挑戦したが、「僕自身はオールラウンダーでずっとやってきた。本当に最後の最後、6種目をやって終わりたい」と語った。

今後も体操に関わっていく。「日本代表の選手たち、後輩たちに自分が今まで経験してきたことを伝えていったり、子どもたちに体操って楽しいよという普及活動をしたり、体操に関わる全てのことにチャレンジしていきたい」と前を向いた。

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