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オリックス・中嶋監督、若手抜てきで低迷脱却狙う

オリックス・中嶋監督は太田㊧ら若手を積極起用する=共同

低迷するチームを刷新するには、思い切って若手を抜てきすればいい。昨季まで2年連続最下位、1996年を最後に優勝から遠ざかるオリックスがそれに踏み切った。レギュラーの大幅入れ替えには混乱も伴うが、荒療治の成果も期待できる。

中嶋聡監督は昨年8月21日から監督代行として指揮を執ってきた。当初から2軍監督の経験を生かして大胆に若手を使い、成果を挙げた。「実績に配慮するが、レギュラーはあくまで白紙」と宣言したやり方を、今季はさらに一歩進めた。

数多い抜てき組のなかでも、特に目立つのは2001年2月生まれ、入団3年目の太田椋と、02年2月生まれの同2年目、紅林弘太郎の二遊間コンビだ。

天理高(奈良)からドラフト1位入団の太田は新人だった19年にデビューしたが、故障に泣かされてきた。元近鉄選手だった父親の暁さんがオリックスの打撃投手で、これまで話題はそのことばかりだった。ケガがなければ、もっと早く活躍していただろう。

今季は開幕から二塁を守り、主に1、2番に座ってフル出場に近い。長打力があって広角に打てる。

紅林は野球での知名度が低い駿河総合高(静岡)の出身。関係者の間ではパンチ力と好守は知られていて、ドラフト2位で20年に入団した。

186センチの長身だが、動きは俊敏。遊撃か三塁を守り、主に9番で開幕から起用され続けている。正遊撃手・安達了一の後継をうかがう存在となってきた。

2人のほかにも外野の佐野皓大、捕手・指名打者(DH)の頓宮裕真がレギュラーに手をかけた状態だ。快足の佐野皓は両打ちに磨きをかけるのが、定位置確保のカギ。頓宮の出番は捕手でのミットさばきと、DHアダム・ジョーンズの体調次第だ。

このほか、中嶋監督が監督代行になったと同時に脚光を浴びた中川圭太や杉本裕太郎も、オーダーに名を連ねている。中嶋監督は育成ドラフト5位から上がったばかりの新人・佐野如一もスタメンで大胆起用しており、誰も気を抜けない。

今季のここまでのオリックスは、接戦を落とすことが多い。投手陣は健闘するが、打線が振るわない。外国人選手の不振や故障が響いており、抜てき組のもうひと踏ん張りが待たれる。

ここらで、若手に押し出された格好の中堅やベテランが奮起すれば、チームに活気が出る。首脳陣が描く、そんな筋書き通りにことは運ぶか。抜てき組にかかる期待は大きい。=敬称略 

(スポーツライター 浜田昭八)

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