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秘策決まり山梨学院が2度目V、激闘制す 高校サッカー

青森山田とのPK戦を制し優勝を決め、喜びを爆発させる山梨学院イレブン=共同

山梨学院にとって青森山田は「10回やって1、2回勝てればいいなという相手」と長谷川監督。その1回を引くために秘策を用意した。

「(相手のパスの)出発点は藤原君。CBの彼にマンマークをつけて、ボール回しに参加させないようにした」(長谷川監督)。FWが相手CB藤原にくっつき、一番後ろのボールの供給元を機能不全に陥れる。その策には守備的要素だけでなく、両SBを上げて攻撃する相手に対し、SBが上がって空いたスペースを突くという攻撃的な側面もあった。先制点は策が見事にはまり、カウンターからMF広沢が鋭い一振りを突き刺した。

後半、青森山田の猛攻に耐え切れず逆転を許したが、FW野田の起死回生の同点ゴールで延長戦へ。粘り強い守備で同点にとどめておけば「PK戦ではGK熊倉の存在もある」(長谷川監督)との計算もあった。PKに絶対の自信を持つ主将の熊倉は、1本止めてしっかり期待に応えた。

3度のPK戦を制しての戴冠。長谷川監督の言うように「運にも助けられた」側面もあるかもしれない。だが、就任2年目の指揮官が「選手たちに(自分には)武器があるんだと気づかせて、磨いてきた」からこそ得られた成果だ。柔らかなタッチで攻撃の起点となった野田は「自分たちは優勝候補ではなかったけれど、全て強い相手と戦っての勝利だった」と胸を張る。

「やらせてもらっている環境で、恩返ししないといけない。みんなの分も2チームで頑張らなきゃ」と長谷川監督は選手たちを鼓舞した。緊急事態宣言下、無観客という状況で激闘を繰り広げた両チーム。頂点に立った山梨学院だけでなく、新型コロナウイルス禍を戦い抜いた全国の高校サッカー部員の努力が報われるような好勝負だった。(田原悠太郎)

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