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白井・田中佑 リオ五輪組、落選にも見せた「金」の意地

床運動の演技を終え、笑顔を見せる白井(写真:アフロスポーツ)

体操の東京五輪代表選考会は5、6日に群馬・高崎アリーナで行われた全日本種目別選手権で終了し、男子団体メンバー4人が決まった。橋本大輝(順大)ら若手中心となり、リオデジャネイロ五輪からは総入れ替え。5年間で勢力図は変わったが、連続出場を逃した金メダリストたちも選考会で意地を見せた。

歓声を自粛する観客から、日本代表と同等かそれ以上の盛大な拍手を浴びたのが31歳の田中佑典(コナミスポーツ)だ。唯一出場の平行棒は3度目の優勝。全体トップのEスコア(実施点)9.400の演技は、追い求めてきた「美しい体操」を体現するものだった。

 男子平行棒決勝 優勝した田中佑典の演技=共同

足先まで神経が行き届き、微動だにしない倒立では会場全体が静寂に包まれたほど。「自分の体操と向き合い続けてきょうがある。こだわった演技を見せられた」と、かみしめるように語った。

リオ五輪後、すでにベテランの域に差し掛かっていた内村航平(ジョイカル)や田中ら全員が現役を続行したが、酷使してきた体は故障を繰り返した。鉄棒に専念して活路を見いだした内村は個人枠で代表入りしたものの、山室光史や加藤凌平(ともにコナミスポーツ)は早々に脱落した。

17歳で床運動の世界王者となった白井健三(日体大教)も、近年はわずかな姿勢のズレが細かく減点される採点方法に対応できず、足首や腰のけがに苦しんだ。「昔の自分なら五輪にいける、昔の自分に戻さなければと、もがいた時期もあった」。それでも6日は床で最もDスコア(演技価値点)が高い構成を演じて2位に食い込み、笑顔で観衆の拍手に応えた。

床運動で演技する白井(写真:アフロスポーツ)

今後の進路について田中は明言せず。ただ、連覇を目指す若い日本代表については「みんながエースになりたいという気持ちがあるチーム。目指すものを大事にしてほしいし、きっと強いチームが出来上がるはず」とエールを送った。

(本池英人)

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