19歳笹生が最年少V、畑岡2位 全米女子オープンゴルフ

女子ゴルフのメジャー、全米女子オープン選手権は6日、サンフランシスコのオリンピック・クラブ(パー71)で最終ラウンドが行われ、2位から出た笹生優花(さそう・ゆうか)が畑岡奈紗とのプレーオフを制して初優勝、賞金100万ドル(約1億1千万円)を獲得した。この日19歳11カ月17日の笹生の年齢は2008年優勝の朴仁妃(韓国)と並ぶ大会史上最年少記録となった。
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笹生にとって、アマチュア時代を通じて3度目の挑戦となった今大会。初日6位発進から2日目に67をマークして単独首位に立ち、3日目はイーブンパーの71で首位の座をレキシー・トンプソン(米国)に譲った。最終日は2番と3番でダブルボギーと苦しい出足だったが、16番と17番でバーディーを奪って再浮上した。
6位から出た畑岡が68とスコアを伸ばし、73で回った笹生と通算4アンダーの280で並びプレーオフへ。2人によるプレーオフでは笹生が3ホール目にバーディーを奪って決着をつけた。終盤に崩れたトンプソンは75とスコアを落とし1打差の3位だった。
フィリピン生まれの笹生は日本とフィリピンの二重国籍を持つ。日本人の父に鍛えられ、ジュニア時代から国際舞台では母の母国フィリピン代表として活動する。18年アジア大会(ジャカルタ)ではゴルフの女子団体、個人ともに優勝、今年夏の東京五輪もフィリピンに全競技を通じて初の金メダルをもたらすホープとして期待を集めている。
日本の通信制高校を卒業後、19年の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストに合格し、翌20年から日本ツアーに参戦している。20年8月にはNEC軽井沢72、ニトリレディースと初優勝から2戦連続優勝を果たすなど圧倒的な飛距離を武器に鮮烈なプロデビューを飾った。日本ツアーでは通算2勝。
米ツアーでは今年4月、初出場のANAインスピレーションで50位に終わったあとのロッテ選手権ではさっそく優勝争いを演じ、6位に入っていた。
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