進化求め続けた剛球右腕 プロ野球・五十嵐亮太
引退模様(1)
[有料会員限定]
目いっぱい振り下ろした右腕の勢いに、体全体が持っていかれるかのような投球フォーム。2004年6月3日、ヤクルト・五十嵐亮太が投じた1球は当時の日本球界最速タイの158キロをたたき出した。
「思いっきり投げてた。(いま見れば)こんな投げ方で体が持つのかなってくらいに」。元来の鉄砲肩と「誰にも負けない」という練習量で培った剛速球。試合終盤のマウンドを牛耳った。
日本最速の称号を手にしたが、常に考えてい...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1335文字