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東京パラ「クラス分け」、直前の実施で混乱も

国際パラリンピック委員会(IPC)は4月、選手の障害の程度を判定してアルファベットで示す「クラス分け」を東京大会直前に東京で実施すると発表した。IPCは2014年、パラ本番ではクラス分けをしないという「ゼロクラス分け政策」を導入。16年リオデジャネイロ大会から適用していたが、新型コロナウイルス禍で国際大会が中止となり、判定を受けられない選手が続出したため、方針を一時転換した。

12年ロンドン大会までクラス分けは、国際大会のほか、パラ本番前にも開催都市で一部競技で実施していた。その結果、本番直前になってクラスが変わる選手も珍しくなかった。

ただその場合、参加選手が少ない種目では競技スケジュールを変更する必要も出てくる。例えば陸上で、あるクラスでは人数が少ないので予選をしない一発決勝とされていたのが、直前のクラス変更で参加選手が増えると予選を行うことになる。ピークを決勝に合わせて調整してきた選手は、予選にも対応しなければならない。心理的な影響もあるだろう。逆に選手が減って決勝だけになることもありうる。ゼロクラス分けで、こんな混乱は防げる。

多くの観客を集めたロンドン大会の成功で、チケット販売をIPCが重視し始めたことも背景にある。前売りでチケットを売るには、競技スケジュールが確定していることは必須。直前に日程が変わるのでは、観客は予定を立てられないからだ。

東京では選手救済を優先してクラス分けを実施する。だが、内定選手が直前のクラス分けで出場資格のない軽い障害クラスに判定されるなど、やはり混乱が起きる可能性はある。

(摂待卓)

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