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大切なのはゴール 新しいポジションを前向きに

カルタヘナに加入して1カ月が過ぎた。9月12日のオビエド戦で途中出場でデビューし、その後3試合は先発に選ばれている。

カルタヘナのエースストライカーとして君臨しているのが、ベティスなどで活躍したルベン・カストロだ。身長は僕と変わらない小柄な40歳。昨季19ゴールをマークして、カルタヘナの2部残留に貢献した。

ストライカーとして勝負したいと考え、チームもそう期待しての獲得だと思っていた僕は、そんなルベンとのポジション争いを想定していた。だが、実際に起用されたのは左サイドハーフだった。

しかし、1トップの布陣ながら両サイドハーフを含めて前線の3人が流動的にポジションをチェンジする戦い方でのサイドハーフ起用を、僕は前向きに受け入れることができた。全く同じではないけれど、アルベルト・ザッケローニ監督が率いていたときの日本代表を思い出す。あのチームでは左サイドハーフに(香川)真司が立ち、右サイドハーフの僕はチームで最も得点を挙げることができた。

当時を振り返ると、2013年のコンフェデレーションズカップでイタリア、メキシコ相手にゴールを決めた。それでも「ストライカーとして勝負したい」という思いは募り、移籍したドイツのマインツで1トップとして15得点と結果を残せた。ザックさんの方針は変わらず、14年のワールドカップも右サイドハーフで出場しコロンビア戦でゴールしたものの、チームは1次リーグで敗退した。

ストライカーとして欧州で生き抜く思いに変わりはない。でも今、左サイドハーフでプレーしながら感じるのは、自分はドリブルやスピードを武器にしたいわゆる本職のサイドアタッカーではないが、FWとして培ってきた武器はサイドでも生かせるということだ。

ディフェンスラインの裏へ抜けたり、サイドでくさびのボールを受けて攻撃へ転じるための時間をつくったり、相手DFを引きつけて味方のマークを緩めたりすることができる。今はそういうプレーの先に自分のゴールをイメージしている。実際に得点チャンスも生まれて、あとは決めるだけというシーンもあった。今後、味方との連係が高まっていけば、可能性は広がるだろう。

正直、自分の立場を考えれば、ポジションにこだわりすぎて、出場機会を失ってしまうのは本末転倒だろう。大切なのは、ゴールという結果であり、それを手にするためには試合に出なければならないのだから。

左サイドハーフというポジションは自分の新しい武器を見いだす機会になるかもしれない。今はそんな欲が芽生えている。挑戦を続けているからこそ生まれる熱量をゴールにつなげるだけだ。

(カルタヘナ所属)

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