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震災被害の石巻に復興公園 伝承施設開館、コロナで延期

宮城県石巻市に開園した「石巻南浜津波復興祈念公園」を訪れた親子(28日午後)=共同

東日本大震災の津波と火災で壊滅的な被害に遭い、住民約500人が犠牲となった宮城県石巻市南浜地区で「石巻南浜津波復興祈念公園」が28日、オープンした。伝承施設も完成したが新型コロナウイルスの影響で開館は延期となった。

宮城の他、震災と東京電力福島第1原発事故の被害が大きい岩手、福島両県でも国と地元自治体が1カ所ずつ祈念公園の整備を進めており、両県では伝承施設は既に完成している。

28日は記念式典も中止となったが、住民ら約15人が集まり園内の「祈りの場」で献花。海に向かって黙とうをささげた。

開園した「石巻南浜津波復興祈念公園」で、献花し黙とうする人たち(28日午後、宮城県石巻市)=共同

宮城では、津波に襲われ新たに住宅を建てられなくなった「災害危険区域」に公園を整備した。震災関連死を含め、市の犠牲者の9割に当たる3695人の名が刻まれた慰霊碑や追悼のための広場、震災直後から住民を励ましてきた「がんばろう!石巻」と書かれた大きな看板などがある。

伝承施設「みやぎ東日本大震災津波伝承館」では、語り部団体の活動を紹介する展示や、住民が震災直後からの復興の様子を証言する映像が見られる。周辺では震災遺構の門脇小の整備が進み、公益社団法人が運営する伝承施設「MEET門脇」も8日に開館した。

公園の敷地は38.8ヘクタールで総事業費は約76億円。国、県、市が共同で整備した。訪れた石巻市の会社員、佐藤洋さん(46)は、震災前の南浜地区によく通ったグラウンドや知り合いの家があったという。町が変わり「寂しい気持ちもある」と漏らす。ただ「がれきだらけだった所が公園になり、人が集まる場ができたのはいいことだ」と話した。

岩手県陸前高田市には「東日本大震災津波伝承館」が2019年9月、福島県双葉町には「東日本大震災・原子力災害伝承館」が20年9月に開館した。〔共同〕

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