文科省、5校に運営是正求める 国際医療福祉大など
文部科学省は28日までに、過去数年間に学部や学科などを新設した国公私立の大学や短大、大学院、高専を対象に、設置計画の履行状況をチェックした2020年度調査結果を公表した。対象455校のうち、5校に対して定員充足率に著しい問題があるなどとして運営の是正を求める指摘をした。同様の観点で改善を求めたのは97校。
文科省によると、是正を求めた5校のうち、国際医療福祉大の医学部医学科は教員異動が多く、松蔭大と国際高専の新設学科に関しては定員充足率が著しく低いと指摘。山野美容芸術短大の新設専攻は定員の2倍近くの学生を受け入れているなどとした。
文科省は、私立大の学部などを新設した学校法人の財政状況などに関する20年度調査結果も公表。登記や必要な書類の備え付けの遅れなど、23法人で法令違反があった。〔共同〕