配偶者から2割暴力被害 減少も深刻被害続く
内閣府は26日、男女間の暴力被害に関する調査結果を公表した。過去に配偶者から暴力を受けた経験のある人は22.5%に上り、女性は25.9%、男性は18.4%だった。
いずれも3年前の調査より減ったが、女性の4人に1人が暴力を受けるなど、依然深刻な被害が続いている。
調査は昨年11~12月、全国の20歳以上の男女を対象に実施し、3438人から有効回答を得た。配偶者からのドメスティックバイオレンス(DV)やデートDV、ストーカー、性暴力などの被害について尋ねた。
性交など悪質性の高い性暴力被害は、全体で4.1%が訴え、男性の1%に対し女性は6.9%だった。加害者との関係を尋ねたところ、女性の場合は先輩や教師、上司などの「上位の立場」が55.3%を占めた。
性暴力被害から相談までの期間は、46.2%が発生から3日までの間に相談する一方、10年以上たって相談した人も9.6%いた。幼少期などで性犯罪だと気付かなかったケースが多いといい、内閣府の担当者は「被害防止には、何が性犯罪に当たるかを早く理解してもらうことが重要だ」と指摘した。〔共同〕