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まさかの延期 コロナに揺れた「五輪イヤー」

(更新)

2020年夏に56年ぶりに開催されるはずだった東京五輪は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で延期された。戦争による中止はあったが、延期は近代五輪史上初めての事態だった。開催計画の練り直し、安全安心な大会への感染対策の模索……。コロナに揺さぶられた1年だった。

五輪マークのモニュメント(東京都新宿区)

1月1日

 大会のメイン会場となる国立競技場は19年11月に完成した。こけら落としとなった20年1月のサッカー天皇杯決勝で、ほぼ満席となる約5万7千人が観戦した。

国立競技場(東京都新宿区)

2月

 国内では新型コロナの感染者が徐々に増加。密集を避けるためにプロ野球オープン戦が無観客で開催された。

無観客で行われたプロ野球のオープン戦(2月29日、東京ドーム)

3月12日

 古代五輪発祥の地、ギリシャ・オリンピアで東京大会の採火式が行われたが、ギリシャ国内でも感染が拡大。主催者のギリシャオリンピック委員会は関連式典を無観客にするなど規模を縮小して実施した。

オリンピアのヘラ神殿で行われた東京五輪聖火の採火式

3月20日

 聖火が航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)に到着した。「ブルーインパルス」が展示飛行を披露。にぎやかな式典となるはずだったが、感染対策のため大幅に規模が縮小された。

聖火のランタンを掲げる野村忠宏さん(左)と吉田沙保里さん(宮城県東松島市)

3月24日

 安倍晋三首相(当時)が国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と電話協議し、五輪・パラリンピックを1年程度延期することで合意した。延期は近代五輪史上初めて。その後、五輪開幕は21年7月23日、パラは同8月24日と決まった。

IOCのバッハ会長と電話協議する安倍首相(当時)ら=内閣広報室提供

5月

 2万8000人がエントリーを予定していた横浜マラソンが中止。感染拡大に伴い、各地でスポーツイベントが中止となった。

横浜マラソンは横浜の観光名所などを巡るコースが特徴(写真は2019年)

7月5日

 開催都市の東京都で知事選が行われ、小池百合子氏が再選を決めた。五輪実施が公約の一つだった。

当選を決め、関係者から花束を受け取る小池氏(東京都新宿区)

7月23日

 「1年後のきょう、この場所で希望の炎が輝いていてほしいと思います」。開幕1年前、国立競技場に競泳女子の池江璃花子さんが登場し、選手や支える人に向けたメッセージを読み上げた。

聖火の入ったランタンを掲げる池江選手

8月

 高校野球は春夏とも中止になったが、甲子園で交流試合が特別に開催され、選抜に出場予定だった32校が出場した。

開幕した2020年甲子園高校野球交流試合(兵庫県西宮市の甲子園球場)

10月

 コロナ下の大会で、観客にどうやって安全に楽しんでもらうか。大会組織委員会は入場検査の実証実験を実施。検温方法を3通り試し、どれぐらい時間がかかるかなどを確認した。

入場検査の実証実験で検温を受ける観客役(東京都江東区)

10月

 2月から中断していたボランティア研修が10月から再開。感染対策からビデオ会議システムを通じて行った。

大会組織委員会はオンラインで「大会ボランティア」の共通研修を再開

11月8日

 新型コロナの感染拡大後、初めてとなる体操の国際大会が開かれた。連日PCR検査をするなど感染対策を徹底。内村航平選手は「『できない』じゃなくて、『どうやったらできるか』。そういう方向に考えを変えてほしい」と訴えた。

マスク姿で開会式に臨む内村選手(手前)ら

11月15~18日

 IOCのバッハ会長がコロナによる延期後、初めて来日した。菅義偉首相や東京都の小池百合子知事らと相次いで会談。「スタジアムに観客を入れることに確信を持つことができた」と準備状況を評価した。

国立競技場を訪れたバッハ会長

12月2日

 政府や大会組織委員会、都は五輪・パラに向けた新型コロナ対策会議で、選手と観客の感染防止対策の中間整理を公表した。選手には厳しい行動管理を課し、観客にはデジタル技術を用いた対策を促すことになった。

12月22日

 組織委は大会経費を総額1兆6440億円とする予算計画第5版をまとめた。経費はコロナ対策などで膨らみ、19年末にまとめた第4版から2940億円増となった。

東京五輪・パラリンピック大会組織委の理事会で、あいさつする森喜朗会長(中央)
Tokyo Olympic and Paralympic 特設サイトはこちら

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