千葉で鳥インフル 東日本初、116万羽殺処分へ
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千葉県は24日、いすみ市の養鶏場の鶏から鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。今季の養鶏場での発生確認は香川や福岡などに続き13県目で、東日本では初めて。飼育する約116万羽の殺処分を始め、県は自衛隊に災害派遣を要請した。農林水産省は防疫対策本部を持ち回りで開催し、葉梨康弘副大臣を千葉県に派遣すると決めた。
千葉県によると、いすみ市の養鶏場で23日、鶏舎6棟のうち1棟で約220羽が死亡しているのが見つかった。簡易検査で陽性の疑いのある反応が出て、24日の遺伝子検査で確定した。
県は養鶏場の周辺3キロ圏内を、卵や鶏などの持ち出しや持ち込みを禁じる「移動制限区域」に、3~10キロ圏内を「搬出制限区域」にそれぞれ設定した。今回確認された養鶏場以外に、3キロ圏内に2カ所、3~10キロ圏に8カ所養鶏場があるという。
県庁で対策本部会議を開いた森田健作知事は「一刻も早い収束に向け、初動対応に全庁挙げて取り組む」と述べた。〔共同〕