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五輪開閉会式、野村萬斎氏の演出チーム解散 

後任に大手広告代理店出身の佐々木氏

(更新)
 記者会見する野村萬斎氏=23日午前、東京都内(代表撮影)

新型コロナウイルスの影響で2021年夏に延期された東京五輪・パラリンピックの開閉会式について、大会組織委員会は23日、狂言師の野村萬斎氏を総合統括とする演出企画チームを解散し、パラリンピックの演出担当を務めるクリエーティブディレクターの佐々木宏氏を新たな統括役に起用すると発表した。

20年3月の大会延期決定後、組織委は経費削減やコロナ禍を考慮して大会簡素化の検討を進めている。組織委の武藤敏郎事務総長は23日に東京都内で開いた記者会見で、開閉会式の演出もゼロベースで見直していることを明かし「限られた時間で効率よく進めるために新たな体制構築が必要という結論に至った」と説明した。

大手広告代理店出身の佐々木氏は、7月の五輪開幕1年前の行事で白血病で長期療養していた競泳の池江璃花子選手が国立競技場から世界にメッセージを発信する演出や、16年リオデジャネイロ五輪の閉会式で安倍晋三前首相が人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」のマリオにふんして話題となった演出を手掛けた。佐々木氏は、コロナ禍を踏まえて「突破とか希望が先に見えるものを表現できれば」と意欲を語った。

野村氏は今後、組織委のアドバイザーとして大会の文化的な意義づけなどを担う。野村氏は「一緒に携わったスタッフには断腸の思い」と述べたうえで「効率を上げることが最優先。佐々木さんにお任せするのに賛成している」と話した。

開閉会式の演出企画チームは18年7月、野村氏を総合統括として発足した。五輪は「ALWAYS 三丁目の夕日」などの作品で知られる映画監督の山崎貴氏が、パラリンピックはサントリー「BOSS」のCMを手掛けた佐々木氏がそれぞれ統括する体制でスタート。3人を補佐するメンバーして、音楽家の椎名林檎氏や映画プロデューサーの川村元気氏らが参加していた。

開閉会式の制作は電通に委託しており、12月22日の組織委理事会で20年末までの契約を21年末に延長し、予算の上限額を35億円増やして165億円に引き上げることで了承された。増額は追加の人件費や式典で使用する物品の保管費用が要因という。予算上限の引き上げは2回目で、前回の19年2月は演出内容の骨子が固まり超過が見込まれるとして、招致段階の91億円から130億円に増やしていた。

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