出願後の入試変更控えて 文科省、各大学に通知
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文部科学省は22日、国公私立大の個別入試について新型コロナウイルスの影響による入試方法などの変更は受験生が混乱する恐れがあるとして、出願開始後は控えるよう求める通知を各大学に出した。私立大はおおむね出願が始まり、国公立大の2次試験の願書受け付けも25日からとなっている。
入試方法の変更を巡っては、宇都宮大が小論文などの提出を求める共同教育学部以外は学力検査をやめ、共通テストの成績で代替すると公表。信州大の一部学部や広島大、電気通信大も今後の感染状況次第で、共通テストのみでの選抜とする可能性を予告している。
文科省は通知で「大きな変更は受験生に多大な不利益を与える恐れがある」と指摘し、慎重な検討を要請。受験科目を変更したり、共通テストのみでの合否判定に切り替えたりする場合は、出願前の早い段階で周知し、原則として出願開始後に変更しないよう求めた。
一方、オンラインでの面接実施や、試験時間の短縮などは不利にならないとして、ホームページで適切に情報提供するよう推奨した。
〔共同〕