年平均気温、過去最高 2年連続更新
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気象庁は22日、今年の天候と台風のまとめ(速報値)を発表した。全国の年平均気温は平年値(2010年までの30年平均)を1.07度上回り、1898年の統計開始から最高になる見通し。最高値の更新は昨年に続き2年連続となる。地球温暖化の影響とみられる。
台風は20日に23号が発生し、上陸ゼロは08年以来12年ぶりになりそうだ。
気象庁によると、年平均気温と平年値の差が過去最高になった観測点は仙台や山形、浜松、富山、奈良の各市など20地点、過去最高と並んだ観測点は秋田、福島、長野、甲府、静岡、名古屋、金沢、福井、鳥取の各市など26地点だった。
年降水量は7月に九州などを襲った豪雨や各地で長期化した梅雨の影響で九州を中心に平年を上回った。佐賀市では年降水量が平年値を53%上回る2846ミリに達し、過去最高を更新した。
台風は1号が過去8番目に遅い5月12日に発生し、上陸はゼロ(平年値は2.7個)だが、7個が日本に接近した(平年値は11.4個)。
予報精度を検証した結果、発生から消滅までの中心位置の予測と実際の位置の平均誤差は5日先が301キロとなり、09年の予報開始から最も小さくなった。3日先は189キロ、1日先が81キロで、それぞれ3番目と5番目に小さい値となった。
全国の年平均気温は北海道から沖縄まで15観測点を抽出し、それぞれの平年値の差から算出した。確定値は来年1月以降に発表される予定。〔共同〕