池尾和人氏が死去 経済学者、慶応大名誉教授
1990年代に「金融ビッグバン(大規模な規制改革)」を政府に進言した経済学者で慶応大名誉教授の池尾和人(いけお・かずひと)氏が2月21日午後10時1分、がんのため東京都内の自宅で死去した。68歳だった。告別式は近親者で行う。喪主は妻、愛子さん。
1975年京都大卒、87年同大博士(経済学)。95年から慶応大教授。専門は金融論で、政府の財政制度等審議会・財政投融資分科会長や金融審議会委員などを歴任した。
最先端のミクロ経済学の手法を使って金融を分析し、政策決定にも大きな影響を与えた。