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NZ地震10年、渡航断念 新型コロナで日本人遺族

2017年2月、ニュージーランド地震のCTVビル倒壊跡地で献花する富山外国語専門学校の生徒の遺族ら(クライストチャーチ)=共同

日本人28人を含む185人が犠牲となった2011年のニュージーランド地震は、2月22日に発生から10年となる。被災地クライストチャーチ市で例年開かれる追悼式典に参列してきた複数の日本人遺族は、今年は新型コロナウイルスの影響のため、渡航を断念した。入国できるのが国民や永住者らに事実上、制限されているためだ。

看護師の鈴木陽子さん(当時31)を亡くした父、喜久男さんによると、昨年秋、クライストチャーチ市のダルジール市長から追悼式典の案内が届き、在日ニュージーランド大使館を通じて渡航可能かを打診。「人道的配慮を持って検討する」とされたが、年末になって入国できないことが確定した。

コロナで厳しい入国制限が敷かれている状況に喜久男さんは「骨を折って検討してくれたと思うので、やむを得ない」と話す。大使館などによると、1月下旬現在、入国可能なのは国民や永住者、居住者、通常居住するオーストラリア国民らに原則として限定されている。

地震では富山市の富山外国語専門学校の生徒12人を含む日本人留学生28人が市中心部のカンタベリーテレビ(CTV)ビル倒壊で死亡した。同専門学校生だった堀田めぐみさん(当時19)を失い、倒壊の責任追及を続けてきた父の和夫さんも参列を断念。「10年の節目ということもあり現地に行けないか模索したが、感染対策が相当厳しく、諦めた。こればかりは仕方がない」と語った。

地震後に市長に就任したダルジール氏は昨年2月に来日。倒壊ビルの建築許可を出した市の責任を事実上認め、大使館で日本人遺族と面会して謝罪した。〔共同〕

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