医療ミスで死亡、賠償命令 東京地裁
独立行政法人・地域医療機能推進機構(東京都)が運営する都内の病院に入院した女性が死亡したのは、医療ミスが原因だとして、遺族3人が同機構などに約3900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は21日までに計495万円の支払いを命じた。
判決によると、女性は2013年5月、うっ血性心不全などで緊急搬送され入院。緊急用として体外に設置する「一時的ペースメーカー」を挿入して治療を続けたが、7月に死亡した。
桃崎剛裁判長は、担当医らが、体内に埋め込む「永久ペースメーカー」に早期に変更していれば、死亡を避けることができ、生存していた可能性があるとし、担当医らの注意義務違反を認めた。〔共同〕