周辺住民「納得できない」 調布陥没、高速会社を批判

東京都調布市の住宅街で10月に起きた道路陥没で、周辺住民らでつくる「外環被害住民連絡会・調布」は19日に記者会見し、東日本高速道路の有識者委員会が取りまとめた陥没原因などの中間報告や補償を巡る同社の説明について「納得できるような内容ではなかった。ごまかしているように見える」と批判した。
東日本高速は18日、地下深い「大深度地下」で実施していた東京外郭環状道路(外環道)のトンネル工事と陥没について「因果関係を認めざるを得ない。住民におわびする」と謝罪。住宅に損傷が確認された場合は補償するとしていた。
住民らは、事前のボーリング調査などについて、報告書の内容は不十分だと指摘。家屋の修復だけでなく、土地の資産価値の低下に対する補償にも言及すべきだとした。
連絡会の副代表菊地春代さん(65)は「上に人がいることを全く意識せず、強引に工事を進めた結果だ」と憤った。
陥没は10月18日、調布市東つつじケ丘2丁目の道路で東日本高速が確認。周辺住民に一時避難を要請した。工事では大深度地下をシールドマシンと呼ばれる大型掘削機で掘り進めていた。〔共同〕
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