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東日本大震災の余震、10年で1.4万回 福島・宮城の6強も

(更新)
13日夜に福島、宮城両県で起きた地震も東日本大震災の余震だった(14日、福島県相馬市)=共同

13日夜に福島、宮城両県で最大震度6強を観測した地震は、2011年3月に起きた東日本大震災の余震とみられている。本震から間もなく10年となるが、余震活動は依然続き、体感できるものだけで計1万4000回を超えた。「1000年に1度」の巨大地震による影響は収束が見通せず、専門家は今後も注意を呼び掛ける。

今回の地震は13日午後11時7分、東日本大震災の震源から南西に約110キロの福島県沖の海底で発生した。地震の規模はマグニチュード(M)7.3。震度6強の余震は、東北地方で一時約400万戸が停電した11年4月以来となる。

気象庁は本震の震源域を含む青森県沖から千葉県沖にかけての南北約600キロ、東西約350キロの範囲を「余震域」に当たるとし、域内で震災後に起きた地震は全て余震とみなしている。

同庁の観測によると、21年2月11日までに震度1以上の余震は1万4590回。そのうちM6.0~6.9は120回、M7以上は10回発生した。

本震後1年間(11年3月11日~12年3月10日)に観測された震度1以上の余震が8101回で、1日当たり22回起きていた計算になる。本震から6年後の17年3月以降は1日1回程度と、発生頻度が減ってはいるが、20年12月にも青森県と岩手県で立て続けに震度5弱を観測する地震が起こっている。

大規模な地震が発生すると、岩盤が割れた震源域や周辺で、地下内部にかかっていた力の均衡が崩れる。生じたひずみを解消しようと断層がずれ動いて引き起こされるのが余震だ。

一般的に地震の規模が大きいほど余震活動の収束までに時間がかかると言われるが、東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授(地震地質学)は「地下の構造によって余震が続きやすい場所と、そうでない場所がある」と指摘。実際、東日本大震災の震源近くでは余震が頻発していない領域がある一方、日本海溝より東の沖合などでは余震活動が長引いている。

1995年の阪神大震災(M7.3)では発生から20年後も余震が観測され、33年の昭和三陸地震は1896年の明治三陸地震が誘発したとの見方もある。インドネシアのスマトラ島沖では2004年にM9級の地震発生後に大規模な余震が続き、12年にもM8級の地震に見舞われた。

遠田教授は「余震活動の長期化は珍しいことではなく、今後も当分続くだろう」とした上で「余震の発生場所によっては津波が起こる可能性もある。震災から10年が経過するが、備えを緩めてはならない」と強調している。

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