大雪立ち往生、下りは解消も除雪作業続く 新潟関越道
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今季最強の寒気による大雪で多数の車が立ち往生した新潟、群馬県境付近の関越自動車道で18日、東日本高速道路などが除雪作業を進めた。午前6時すぎに下り線の立ち往生は解消したが、上り線に多数の車が残されており、東日本高速によると、正午時点で約千台を確認した。同社はドライバーの安全を確保するとともに復旧を急ぐ。
立ち往生しているのは上り線の小出インターチェンジ(IC)と塩沢石打ICの約30キロ。東日本高速は午前6時時点で92台が残っていると説明していたが、同区間にある六日町トンネルに退避していた車を把握できていなかったと釈明した。
新潟県南魚沼市の消防によると、18日午前までに、体調不良などを訴えた30~60代の男女計4人が病院に搬送された。
気象庁によると、湯沢町の積雪は17日昼に183センチを観測した。18日未明には氷点下2.1度まで冷え込み、雪が解けにくい状況が続いた。
新潟県から災害派遣要請を受けた陸上自衛隊も、現場で食料やガソリンを配るなどの活動を続けた。新潟県から自宅がある埼玉県に向かっていた男性会社員(48)は「ほとんど寝られず、情報が全くないので不安だった」と話した。
赤羽一嘉国土交通相は記者会見で「(注意喚起の)情報発出の仕方など必要な対応を検討する」と述べた。

関越道での車の立ち往生は16日夜から発生し始めた。立ち往生した車の後続車が、さらに積雪に見舞われて台数が増え、17日夕に約1100台に達した。
東日本高速道路によると、立ち往生区間は一時、上り線で15キロ、下り線で16.5キロに及び、同社などが足止めされた車のドライバーに水や食料、簡易トイレを配っていった。〔共同〕
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