/

放流サケ稚魚にDHA 北海道、来遊数の増加めざす

サケの北海道への来遊数が近年減少傾向にあることを受け、道が飢えへの耐性や泳力アップを目的に放流する稚魚数千万匹にDHA(ドコサヘキサエン酸)を含む餌を与えるといった対策を進める方針を固めたことが17日、関係者への取材で分かった。

DHAは青魚に豊富に含まれる成分で、ヒトでは脳の機能を高める働きがあるとされる。2021年度当初予算案に約5300万円を盛り込む。

サケは毎年3~5月ごろに道内各地の川で放流された後、オホーツク海、北太平洋西部海域を通過。その後、ベーリング海とアラスカ湾を回遊し、3~5年ほどで放流された川に戻ってくる。

道からサケの増殖事業を請け負う「さけ・ます増殖事業協会」は1980年度以降、毎年サケの稚魚約9億~11億匹を放流。来遊数は近年、おおむね約3千万~6千万匹で推移していたが、16年度以降は減少傾向で、19年度には約1800万匹に落ち込んでいた。

同年、道の担当者や有識者で構成する「秋サケ資源対策協議会」が設置され、急激な海水温の変動で適切な放流時期の判断が難しくなっていることや、海洋環境の変化で稚魚が十分な餌を食べられていないことなどが来遊数減少の原因と考えられる、とまとめた。

状況を改善するため、20年に実験的に稚魚にDHAを含む餌を与えたところ、従来の餌を与えた稚魚に比べて飢えへの耐性が増す効果を確認。泳ぐ力が強くなる可能性もあるという。この結果などを受け、道は前年度の3倍以上の予算を確保し、DHA入りの餌を与えた上で稚魚を放流する。

農林水産省によると、サケは19年に北海道、青森県、岩手県、宮城県、新潟県などでとれた。全国の漁獲量約5万6300トンのうち、道が約5万1100トンで全体の約9割を占めている。〔共同〕

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン