震災10年、既存集落への高台移転に見る生活再建
個人尊重した復興政策を基本に
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東日本大震災の発生からまもなく10年。津波被害で生活の基本である住まいを失った人々を対象にした市街地復興は事業に時間を要したりコミュニティーを考慮しなかったりした結果、土地が利用されない事例が少なくないが、岩手県大船渡市での高台移転では既存集落の空き地を活用、コミュニティーを維持した短期間の住宅再建を成就した。
越喜来湾を前にする同市越喜来地区。死者・行方不明者88人、全半壊など533戸の被害があ...
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