一力が天元奪取し二冠に 囲碁、井山は三冠に後退
囲碁の第46期天元戦5番勝負の第5局は16日、徳島市で打たれ、挑戦者の一力遼碁聖(23)が183手で井山裕太天元(31)に黒番中押し勝ちし、対戦成績3勝2敗でタイトルを奪取、碁聖と合わせ二冠となった。井山前天元は、棋聖、名人、本因坊の三冠に後退した。
一力新天元は、8月の碁聖に続く七大タイトル獲得で、17日付で九段に昇段。井山前天元のタイトルにはこれまで5度挑戦し、全て退けられていたが、今回初めて奪取に成功した。
一力新天元は「(二冠は)目標としていたことだったので良かった。シリーズを通して自分の力を出せた」と話した。〔共同〕