「奮い立たせて生きる」軽井沢バス事故5年、遺族が心境
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2016年1月15日の長野県軽井沢町のスキーバス転落事故で亡くなった法政大3年の西原季輝さん(当時21)の母親が発生から5年を前にした14日、「泣いてばかりいられない現実を、奮い立たせて生きている」などと心境をつづった手記を公表した。
中学校の教師になるのが夢だった西原さん。母親は、教師として奮闘する息子の姿を想像しながら「彼にあるはずだった未来が終わってしまったこと、笑顔もぬくもりもなくなってしまったことを痛感し、余計に切ない」と吐露した。
バス会社社長の書類送検から約3年半がたつが、刑事処分は出ていない。「息子の人生が21歳で終わり、プロのバス運転手によって命を奪われるなんて、予想もしていなかった。もう何をしても戻らない生命に対して、どう償ってもらえばいいのか」と悲痛な胸の内を記した。〔共同〕
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