道路覆う土砂と巨岩 地震の爪痕、生々しく
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崩落した土砂が道路を覆い尽くし、巨岩が路上に転がっていた。宮城、福島両県で最大震度6強を観測した地震から一夜明けた14日、ヘリコプターで上空から見た被災地には激しい揺れの爪痕が生々しく残っていた。
震度6強だった福島県相馬市。常磐自動車道では、道路脇の山肌からごっそり崩れ落ちた土砂が反対車線まで流れ込み、車線全てを覆っている。
午前7時すぎには赤色灯を回した車両が周辺に集結。現場にはショベルカーで荷台に土砂を積んだトラックも行き来し、復旧作業に当たる人の姿が目に入った。
沿岸部の道路には巨大な岩が転がっていた。車ほどの大きさがある岩が片側の車線を完全にふさぎ、崩落の際に砕けた岩も散乱。散らばった岩に接触して止まったように見える車もあった。
震度6弱の同県郡山市では、東北新幹線の線路内で架線を支える柱が傾いていた。
一方、東日本大震災で津波に襲われた東京電力の福島第1原子力発電所は、建屋などに損傷を受けた様子はうかがえない。周辺の家屋や山林にも、上空から目立った被害は確認できなかった。〔共同〕


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