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ヤマメを生きたまま家庭に 山梨の村で、卸先減り発案

養魚場のいけすから、網でヤマメをすくう横瀬徳義さん(2020年12月、山梨県小菅村)=共同

山梨県小菅村の玉川養魚場が、新型コロナウイルス感染拡大による卸先減少の中で始めた、ヤマメを生きたまま配送する事業が人気だ。家庭で調理を体験でき、新鮮なものを味わえると評判に。状態を保つために関東のみが配送対象で、村もホームページ(HP)で紹介して後押ししている。

注文は途切れず続いているという。養魚場の横瀬徳義さん(59)は「普段手に入りにくい川魚に親しんでほしい」と話している。

東京都の水源である多摩川源流部に位置する小菅村。2020年12月の正午ごろ、横瀬さんは千葉県に配送するため、水温4度のいけすからヤマメ3匹を網ですくった。「川の水がきれいだから、川魚特有の臭みがないよ」と説明する。

小菅村によると、1965年に村内の養魚場が全国で初めてヤマメの人工ふ化に成功し、養殖が盛んになった。例年、11月ごろに卵がふ化し、春の出荷ピークに向け体長20センチ程度に育てる。卸先は村内の釣り堀や東京都内のレストランなどだ。

だが2020年4月に全国的に緊急事態宣言が出された際に卸先が激減。横瀬さんのいけすには、ヤマメが通常の2倍以上残され、魚同士がぶつかって傷んでしまうことも懸念される状況に。

卸先に悩んでいる中で、ふと東京都内に住む保育園児の孫娘につかみどりをさせたいと考え、「せっかくならば少しでも売りだそう」と6月から事業を開始。評判を呼び、多いときには週に100匹の注文があった。

発送は3匹か5匹で、水が入ったポリ袋に入れられて届く。注文は玉川養魚場のHPで受け付けている。取材後、記者も実際に5匹を注文した。自宅に届いた時は少し弱っていたが、調理用の器に出すと元気に泳いだ。〔共同〕

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