コロナ陽性の変死事案、1月は最多132人 警察庁
(更新)
全国の警察が1月に取り扱った変死事案で、新型コロナウイルスへの感染が確認された人が20都道府県で132人にのぼったことが12日、警察庁への取材で分かった。2020年3月以降、月別で過去最多を更新した。コロナ感染と死亡の因果関係は不明だが、自宅などで療養中に容体が急変して亡くなった人も含まれるとみられる。

警察は、医療機関以外で亡くなったために死因が分からないケースを変死事案として取り扱い、検視や解剖を実施して死因や事件性の有無を調べている。1月に判明した132人のうち、123人は自宅や高齢者施設などで、9人は路上や勤務先など外出先で亡くなっていた。
死後に生前の症状やコンピューター断層撮影装置(CT)検査の結果などから医師らがコロナ感染を疑い、PCR検査をした結果、陽性が判明したケースが多い。
死後に検視などでコロナ感染が判明するケースは20年3月は2人、4月は21人、その後は11月まで毎月10人以下で推移していたが、12月は56人に急増。21年1月もさらに増えた。ただ2月は10日までの集計で7人と、1月に比べ大幅に減っているという。

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