20年の気温、史上最高 シベリアで6度以上暑く
欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」はこのほど、2020年の世界の平均気温が観測史上最も高かったとの分析結果を発表した。
ロシアのシベリアなどでは過去の平均よりも6度以上暑かった場所もあり、地球温暖化の進行が改めて明らかになった。
同機関は「温暖化のリスクを減らすため、二酸化炭素排出を実質的に減らす努力を続けるべきだ」と警告する。
各国の観測データを分析すると、20年は1850~1900年の平均気温より1.25度高く、2016年と並んで過去最高を記録した。
より最近の1981~2010年と比べると0.6度上昇した。北極圏やシベリアの広い範囲で3度高くなり、6度以上となった地域もあった。
世界気象機関(WMO)は昨年12月、20年の世界の平均気温が観測史上3位以内の高さになるとの暫定的な報告を公表している。〔共同〕
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