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東日本大震災10年で追悼式 首相「復興総仕上げに全力」

(更新)
東日本大震災10周年追悼式で式辞を述べる菅首相(11日午後、東京都千代田区)=代表撮影

東日本大震災から10年となった11日、被災地や東京など各地で追悼行事が営まれた。震災は関連死を含めた死者・行方不明者が2万2千人を超すなど、甚大な被害をもたらした。参列者らは地震発生時刻の午後2時46分に黙とうし、鎮魂の祈りをささげるとともに風化の防止を誓った。

政府は国立劇場(東京・千代田)で追悼式を開いた。天皇、皇后両陛下や三権の長、遺族らが出席。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大で中止され、2年ぶりの開催となった。感染防止で招待者を約220人に絞り込み、一般献花は取りやめた。

マスク姿の天皇陛下はお言葉で「これからも私たち皆が心を合わせて、被災した地域の人々に末永く寄り添っていくことが大切」と被災地への思いを語られた。また「災害の経験と教訓を忘れず、常に災害に備えておくことは極めて大切なことだと考えます」として、次世代へ語り継ぐ重要性を訴えられた。両陛下の出席は即位前も含めて初めてだった。

菅義偉首相は式辞で「福島の本格的な復興・再生、そして東北復興の総仕上げに全力を尽くす」と強調。被災地域へのコロナ禍の影響にも触れ、対策に万全を期すとしたうえで「防災・減災を不断に見直し、あらゆる分野において国土強靱(きょうじん)化に取り組み、災害に強い国づくりを進める」と述べた。

岩手、宮城、福島各県の遺族代表もあいさつ。曽祖父母を亡くしたという宮城県名取市出身の荒川航さん(16)は「若い世代ができることは風化し始めている東日本大震災の記憶を改めて呼び起こし、後世までその事実をつないでいくことだと思う。微力だがそういった活動に取り組んでいきたい」と話した。

宮城県の村井嘉浩知事は宮城県多賀城市主催の追悼式に出席し、「今までは目に見える復興を優先してきたが、次は目に見えない心の復興だ。復興完了に向けたきめ細かいサポートに最優先で取り組む」と語った。

福島市で開かれた福島県主催の追悼復興祈念式では、内堀雅雄知事が「来月からは第2期復興・創生期間がスタートする。復興の光をさらに輝かせ、福島の明るい未来を切り開くため、挑戦を続けていく」と強調。岩手県は陸前高田市と合同で追悼式を開き、達増拓也知事は「『誰一人取り残さない』という理念を胸に、さらなる段階の復興を進めていく」と述べた。

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