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心臓の幹細胞移植「安全」 岡山大が子ども対象治験

拡張型心筋症という病気の子ども5人に、心臓の筋肉や血管を作り出す幹細胞を移植し安全性を確かめたと、岡山大病院のチームが9日付の米科学誌サイエンス・トランスレーショナル・メディシンに発表した。実用化を目指した治験の第1段階。血液を全身に送り出すポンプ機能を示す数値は平均約5%改善した。

治験に参加したのは1~17歳の5人。心臓機能が低下し、将来、心臓移植が必要になる恐れもあった。本人の心臓から採取した幹細胞を培養して増やし、冠動脈に注入。1年間経過観察した。

1人には心不全などの副作用がみられた。参加時に心臓の機能が極めて低下していたが、心臓移植を希望しない人だった。機能が比較的残っている他の4人に深刻な副作用はなかった。退院して通学する子どももいた。

王英正教授は「日本は臓器提供が少なく、心臓移植を受けられる子は限られる。この方法で進行を遅らせたり病状を改善させたりできれば、何年も移植を待つ子を減らせるだろう」と話した。

この病気を発症させたブタに投与する実験などから、幹細胞が心筋細胞を保護する「マイクロRNA」という物質を含んだ小さな袋を分泌し、炎症で心臓の組織が壊れていくのを抑えていることが分かった。

今後は参加者を24人に増やし、移植したグループとしないグループを比較する次段階の治験を実施。効果が確認できれば企業に情報提供し、国の製造販売承認を申請してもらう考え。5年以内の実用化を目指すとした。〔共同〕

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