大幡池に警戒レベル運用 九州・霧島連山、30日から
気象庁は9日、宮崎、鹿児島両県にまたがる霧島連山の火山湖「大幡池」で、30日午後2時から噴火警戒レベルの運用を始めると発表した。火山活動に特段の変化がなければレベル1「活火山であることに留意」を適用する。
気象庁は近くの大幡山火口から噴火した場合も「大幡池」として噴火警報などを出す。霧島連山の火口は「新燃岳」「御鉢」「えびの高原(硫黄山)周辺」の3つでレベルが運用されており、今回で4カ所目となる。
気象庁によると、大幡池は平穏な状態が続いているが、小規模な火山ガスの噴出が観察され、噴火が想定される。周辺の調査から約7100年前には大幡山から溶岩流が約4キロ流れ下ったほか、約6500~7千年前には大幡山で水蒸気噴火が発生した。〔共同〕