航空保安検査逃れに罰則 法改正案
政府は9日、航空機の乗客らに保安検査を義務付ける航空法改正案などを閣議決定した。法律で明文化し、検査を受けず待合室を含めた制限区域に立ち入るなどした場合、1年以下の懲役か50万円以下の罰金を科す。
航空法令は、刃物や危険物の機内持ち込みを禁止。ただ、保安検査は国土交通省令に基づく航空会社の約款が根拠で、法的拘束力が不明確なため、係員が拒否や苦情に毅然と対応できないとの声があった。
改正案は、乗客や空港従業員らに保安検査を義務付けると明記。国交省は、係員の指示に従わないと刑法の業務妨害罪に問われることもあるとしている。検査業務に不備があった場合は、国が改善命令を出す。
小型無人機ドローンの操縦免許と機体認証の制度も整備。事故時は操縦者に国への報告を義務付け、運輸安全委員会の調査対象とする。〔共同〕
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