感染抑制、正念場の3連休 人減った繁華街も
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首都圏1都3県は9日、緊急事態が宣言されてから初めての週末を迎えた。繁華街などでの人と人の接触を減らすことが感染抑制につながる。多くの人にとって正念場の3連休が始まった。
デパートや高級ブランド店が並ぶ銀座。出勤中だった50代の販売員の女性によると「人が一気に減った」。宣言前に予約した美容室に向かうという墨田区の70代女性は「悩んだが、対策を講じている店なので。終わったらすぐに帰ります」と話した。
横浜市にある観光名所、横浜赤レンガ倉庫の周辺は地元の人が行き交う程度。ランニング中の同市南区の女性会社員(50)は「普段の土曜日は人が多いが、閑散としている。すごい変わりようだ」と驚いていた。
混雑する休日を避け、平日の来園を呼び掛けている千葉市動物公園も人影は少なかった。園内のイベントはほとんど中止され、希少動物をウイルスから守るため、一部展示場にはコーン標識を置いて来園者との距離を保つ取り組みも。東京都豊島区の50代男性は「維持費もかかると思うので気を付けて運営してもらうしかない」と話していた。
首都圏を中心に新規感染者数が急増し、医療提供体制は逼迫。小池知事は8日、都内の感染状況を「これまでと異なるステージ」と強調し、3連休中は在宅で過ごすよう求めた。
西村康稔経済再生担当相は宣言解除のタイミングについて、都で新規感染者数が1日当たり500人に減少するなど「ステージ3」の指標達成が目安との認識を示した。〔共同〕