司法予備試験442人合格 合格率4.17%、過去最高
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法務省は8日、2020年の司法試験予備試験に計442人が合格したと発表した。19年より34人減ったが、合格率は4.17%で、11年の試験開始以降最高となった。合格者は法科大学院を修了しなくても5年間、司法試験を受験できる。
20年の予備試験出願者は1万5318人で、受験者数は1万608人。新型コロナウイルス感染拡大の影響で試験日程を延期し、出願者が希望すれば受験料を返還する措置を講じたため、受験者が減ったとみられる。
合格者のうち出願時に大学生だったのは243人、法科大学院生だったのは95人。男性は367人、女性は75人だった。今年1月末時点の合格者の平均年齢は25.89歳。最年少は18歳、最年長は59歳だった。
予備試験は経済的な事情などで法科大学院を修了できない人が、司法試験の受験資格を得られる制度。近年は法曹への近道として挑戦する傾向が強まっており、20年司法試験での予備試験ルートの合格者は378人で、合格率は89.36%と過去最高だった。〔共同〕