横浜刑務所、受刑者200人移送 クラスター発生

新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した横浜刑務所(横浜市港南区)で、受刑者約200人を外部の刑事施設に移送していたことが8日、同刑務所への取材で分かった。単独室に収容して感染拡大を防ぐためで、全国的に異例の措置という。
横浜刑務所や法務省によると、7日までに新たに刑務官と受刑者の計15人の感染が明らかになり、昨年12月15日以降の感染者は計146人となった。今年1月にクラスターを発表した当時の収容者は889人。このうち約200人を外部施設に移送した。その後、感染は収束したと判断し、受け入れを再開している。
受刑者がプラスチック製品の組み立て作業を行う工場で、1月8、9日に受刑者計25人が感染し、クラスターが発生。刑務作業をすべて中止し、法務省が昨年4月に策定したガイドラインに沿って、職員、受刑者の往来制限も実施している。1月以降、受刑者や職員に延べ約3100回の検査を行った。〔共同〕