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関東大震災で国際支援感謝の署名発見、ベルギーで

 ベルギーで見つかった国際支援に対する「感謝署名録」に添えられた感謝状(2020年12月)=共同

【ブリュッセル=共同】1923年の関東大震災の際、外国からの復興支援に対する感謝の気持ちを示すため、東京で集めた署名約50万筆の一部、約1万5千筆が記された「感謝署名録」がベルギー・ブリュッセルの王立図書館に保管されていることが7日までに分かった。ルーベン大(ベルギー)のヤン・シュミット准教授(日本近代史)が発見した。

当時、集めた署名はいくつかに分けられ米英仏などに発送されたと報じられたが、これまで現存物は確認されていなかった。関東大震災に詳しい東京都復興記念館の森田祐介調査研究員は「大変貴重で資料的価値が高い」と話した。

署名は縦約40センチ、横約60センチの台紙225枚にペンや筆などを使い、漢字やローマ字で書かれていた。紺色の布張りの表紙を付け、日本語とフランス語の感謝状と共にとじ込まれていた。

署名は、学生らが組織した「対外感謝市民署名会」が東京の街頭で呼び掛け、学校単位でも収集された。日本女子大(東京)の学生ら千人以上によるローマ字署名なども収められていた。

日本語感謝状には「国民全体が心から涙を流して感謝して居ります。世界の人達はお互に皆仲のいい御友達なのだといふ事を愈深く知って(中略)感激せずには居られません」などと書かれている。

フランス語感謝状は日本語版を簡略化した内容だが、他国送付分を含め署名が計50万筆あり、感謝状の作成が9月1日の震災から少なくとも2カ月後の「23年11月」であることなど、日本語版にない内容を含む。

東京市(当時)の資料によると、各国からの義援金と支援物資は計4157万円(現在の価値で1千億円超相当)で、ベルギーからは22万9千円。国際開発センターのまとめでは、東日本大震災の際は海外から1640億円の寄付があった。

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