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「計画性高いと言えず」富山交番襲撃、無期判決で地裁

 島津慧大被告の裁判員裁判の判決が言い渡された富山地裁の法廷=5日午前(代表撮影)

富山交番襲撃事件で強盗殺人罪などに問われた元陸上自衛官、島津慧大被告(24)に無期懲役判決を言い渡した富山地裁は5日、判決理由で「警察官を狙った無差別殺人で社会的影響は大きく、複数の模倣犯を発生させた」とする一方、自閉症スペクトラム障害(ASD)が犯行の経緯や動機形成に影響したと指摘、計画性が高いとは言えないとして死刑を回避した。

大村泰平裁判長は判決理由で、動機を「社会で居場所がない失望や、自身を拒絶した者への敵意などが爆発して自暴自棄になった」と指摘し、「八つ当たり以外の何物でもなく身勝手だ」と非難。事件後には各地で交番襲撃が相次いだことにも触れた。

一方で、被告には他人の気持ちを想像することが苦手というASDの特性があったが、診断を受けられなかったため気付けず、社会からの孤立感を強め精神的不調を深刻化させたと指摘。力や強いものへのこだわりがあり「自分の能力が通用するかどうか戦いで確かめたいと考え、武器を所持する警察官を標的と決めた」との動機に影響を与えたと判断した。

また、襲撃を決意してから実行までは1時間に満たない程度で、武器も準備したものではなかったことを挙げ、現行犯逮捕に至るまでは行き当たりばったりな面があり、犯行の計画性は高くないとした。

判決によると2018年6月26日、富山中央署奥田交番で、所長の稲泉健一警部補(当時46)=警視に昇任=を刺殺し拳銃を窃取、近くの市立奥田小の正門付近にいた警備員、中村信一さん(同68)の頭をこの拳銃で撃ち殺害するなどした。〔共同〕

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