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おしゃべりや飲食ご自由に 愛知の図書館、異例の人気

 安城市図書情報館の館内(愛知県安城市)=共同

活字離れと言われる中、愛知県安城市の市立図書館が驚異的な実績を上げている。開館から3年連続で来館者100万人超、同規模自治体では全国一の年間個人貸出数計200万冊を達成した。飲食や会話も自由などの取り組みが奏功している。

JR東海道線安城駅から徒歩約5分の「安城市中心市街地拠点施設アンフォーレ」に安城市図書情報館はある。2017年のアンフォーレのオープンと同時に移転、開館した。2~4階が図書館、1階と地下1階はイベント用の交流多目的スペースだ。

市アンフォーレ課の市川祐子司書は「公立図書館は、人が生活する上で得たいと思った情報を得られる場所。本だけでなく人も情報の一部だ」と集客力のある立地のメリットを話す。

移転を機に3つの新たな取り組みを始めた。1つ目は本の並べ方。日本の図書館では日本十進分類法(NDC)が採用されているが、植物学と園芸など一般には関連する分野の本が離れて配置されることがある。

そこで図書情報館では独自の並べ方を検討。まず「子育て」「ビジネス」など13のジャンルに分けた後にNDCに従って並べた。利用者から「読みたい本が見つかる」と好評だ。

2つ目は会話と飲食の自由化。本が汚れないか心配だが、開館以来、汚損した本はない。「人が集まれば会話や飲食が生まれるもの。これまでも借りた本を家で読むときは制限がなかったのだから問題はない」と市川さんは笑う。

3つ目は利用場所の拡大。市内の公民館や小中学校に本を配送し、借りたり返したりできるほか、蔵書検索や貸し出し予約もできる。学校への貸出冊数は移転前の5倍以上になった。

18年度の個人貸出数は計201万冊に上る。20年には、優れた図書活動を表彰するライブラリー・オブ・ザ・イヤー優秀賞を受賞した。

新型コロナウイルス感染防止対策として、今は飲食や会話に制限を設け、席数を減らした。それでも市川さんは「外国籍や入院中の人など、図書館を利用しにくい人たちにもサービスを展開したい」と意気込む。〔共同〕

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