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宣言再延長、花見シーズン直撃 都内の飲食店「落胆」

閑散とする飲食店街(5日午後、東京都千代田区)

東京など1都3県に出ている新型コロナウイルスの緊急事態宣言で、政府は5日、2週間の再延長を決めた。7日の解除を想定し、花見シーズンに向けて準備を始めていた観光業や飲食店の間では「客が戻ると期待していたのに」と落胆が広がった。

雌のジャイアントパンダ、シンシン(15歳)に4日、発情の兆候がみられた上野動物園(東京・台東)は緊急事態宣言による臨時休園が続いている。7日の解除を想定し、急ピッチで準備を進めていたが、再延長で開園時期が見通せなくなった。昨年春は宣言解除後も休園が続いた。

シンシンの子、シャンシャン(雌、3歳)の中国への返還期限が5月末に迫り、一目会いたいと来園を望むファンも多い。SNS(交流サイト)で定期的に様子を発信しているが、担当者は「一日も早く開園し、実物に会ってもらえるよう祈っている」と話す。

バスツアーを約2カ月間運休しているはとバス(東京・大田)は再延長で運休期間の2週間延長を検討している。1月上旬から停止している予約受け付けの再開はさらに遠のく。担当者は「例年なら都内の花見の名所を訪れるコースに予約が集まる季節だったが」とため息をつく。

民間気象会社のウェザーニューズは東京で18日に桜(ソメイヨシノ)が咲き始めると予想している。コロナ前は期間中に約300万人が訪れた花見の名所、目黒川(東京・目黒)でお花見クルーズツアーを運航するジール(東京・港)では、例年予約の6割を占める旅行会社のチャーターが再延長でほぼキャンセルになりそうだという。

運航開始は19日で、一般客の予約も伸び悩んでいる。「今年こそは花見を楽しんでほしい気持ちはあるが、自粛の呼びかけがある中でたくさんの人を呼ぶわけにもいかない」と担当者は複雑な心境を明かす。

「花見シーズンには客が戻ると期待して士気を高めていたのに」。目黒川沿いに店を構える居酒屋「大樽」に14年勤める女性従業員は肩を落とす。閉店を午後8時に早め、売り上げは大幅減。例年この時期に埋まる花見や歓送会の予約はほぼゼロだが、花見シーズンの挽回を見込み、アルバイトを増やして準備を進めていたところだった。

周辺では「客足は戻りつつあり、桜の開花時期に合わせて予約も少しずつ入ってきている」(目黒川沿いのダイニング)という声も出ていた。

目黒区は昨年に続き、今年も区主催のイベントなどを中止し、花見の自粛などを呼びかけている。

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