/

逃亡支援の米親子逮捕 ゴーン元会長隠避疑いで東京地検

(更新)
2020年9月、逃亡先のレバノンで記者会見するゴーン被告=AP

日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(66)の海外逃亡事件で、元会長の逃亡を手助けしたとされる米国人親子2人の身柄が東京地検へ引き渡され、2人を乗せた航空機が2日未明、米ボストンの空港を出発した。東京地検は犯人隠避の疑いで2人を逮捕した。日本移送後に本格的に取り調べる。

東京地検が身柄引き受けのため2月下旬に米国に検事を派遣していた。航空機は2日夕、日本へ到着する見通し。

上川陽子法相は2日の閣議後の記者会見で、ゴーン元会長について「日本の裁判所で刑事裁判を受けるべきだ。関係国や関係機関と連携しできうる限りの措置をとる」と強調した。親子の引き渡しについては「捜査中のためコメントを差し控える」と述べた。

逮捕されたのは米陸軍特殊部隊グリーンベレー元隊員のマイケル・テイラー容疑者(60)と息子のピーター・テイラー容疑者(28)。2019年12月、保釈中の元会長を箱に隠して関西国際空港でプライベートジェット機に搭乗させ、レバノンへの逃亡を手助けした疑いが持たれている。

親子は20年5月に米国で拘束された。日本政府は日米犯罪人引渡条約に基づく身柄の移送を要請。米連邦地裁は同9月に日本への引き渡しを可能と判断し、同10月に米国務省も移送を承認した。2人の弁護側は手続きの差し止めを申し立てたが、同地裁は21年1月に棄却。連邦高裁、米最高裁も同様に判断した。

マイケル容疑者とともに来日し、元会長の逃亡を手助けしたとされる米国籍のジョージ・ザイェク容疑者(61)=出入国管理法違反ほう助容疑などで逮捕状=の行方については明らかになっていない。

プライベートジェット機を運航したトルコ企業の元営業幹部やパイロットら計3人は元会長を密航させた罪に問われ、イスタンブールの裁判所は2月、それぞれに禁錮4年2月の実刑判決を言い渡した。

ゴーン元会長はレバノンに滞在している。東京地検などは国際刑事警察機構(ICPO)を通じてゴーン元会長を国際手配しているが、日本とレバノンとの間には身柄引き渡しに関する条約はなく、身柄の拘束や引き渡しは難しい状況だ。

2019年12月、トルコのイスタンブール空港で防犯カメラに映ったマイケル・テイラー容疑者(中央)とジョージ・ザイェク容疑者(左)=DHA 提供・ AP

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン