進化の道変えた原発 小型炉に浮かぶ「現実解」
第4の革命 カーボンゼロ(5)
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新政権発足後、即座にパリ協定に復帰すると宣言した米国のバイデン次期大統領。2兆ドル(206兆円)を投じる気候変動対策には原子力発電所の活用も盛り込む。力点を置くのが、安全性が高いとされる小型原子炉の開発だ。
米国では2007年創業のスタートアップ、ニュースケール・パワーが脚光を浴びる。標準的な炉は100万キロワット級だが、同社が扱うのは数万キロワット。外観のイメージ図に原発特有の巨大な建屋や冷却塔...
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世界がカーボンゼロを競い始めました。化石燃料で発展してきた人類史の歯車は逆回転し、エネルギーの主役も交代。農業、産業、情報に次ぐ「第4の革命」を追います。