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産油国通貨に売り圧力 原油先物相場の下げが影響

産油国の通貨に売り圧力がかかっている。通貨の総合的な価値を示す「日経通貨インデックス」をみると、26日までの1週間でロシアの通貨ルーブルが1.5%、メキシコペソが0.7%、カナダドルが0.5%それぞれ下落した。先行きの石油需要に対する不安から原油先物相場が下落しており、原油を産出する国の通貨も弱含んでいる。

原油先物指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)期近物は8日に1バレル67ドル台後半とおよそ2年5カ月ぶりの高値を付けたが、その後は下落。足元では1バレル60ドルを割り込んだ水準で推移している。新型コロナウイルスの変異ウイルスが欧米で拡大し、景気回復の遅れで原油の需給が緩むのではとの不安が広がったためだ。

産油国では原油価格が国内経済の動向に大きな影響を与える。経済産業省によると、例えばロシアは2019年時点で歳入の4割を石油関連の収入が占めている。マネースクエアの八代和也氏は「原油安は産油国経済を下振れさせる要因となるため、通貨にも売りが広がりやすい」と話す。

足元では国際海運の要衝、エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船が航路を塞いでいることから原油輸送に伴う供給への懸念が出ているが、原油を買う動きは一時的なものにとどまった。本格的な世界景気と石油需要の回復が見通せなければ原油価格に一段の伸びは期待できず、目先、産油国通貨の相場は軟調な展開が続きそうだ。

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