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経済社会に「K字」の傷 止まらない格差拡大

「パクスなき世界」を考える

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デジタル化やグローバル化という経済の構造変化が進む世界を新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が襲い、経済社会に刻まれた深い傷をどう癒やすかが各国共通の課題となっている。富める者がさらに富み、貧しい者がさらに困窮する。格差の拡大に歯止めがかからず、上向きと下向きに差が開く「Kの字」の傷だ。

たとえば景気が急に回復することを「V字」回復と呼んだり、回復が不十分なまま横ばいが続く事態を「L字」と称したりする。これに対し、経済の二極化が進む局面を「K字」になぞらえる。

経済格差の状況をまとめた世界不平等データベースによると、米国の上位10%の高所得層が国民所得に占める比率は、1989年の38%から2019年に45%に上昇した。逆に下位50%は17%から13%に細った。同じ期間にドイツの上位10%の比率は約6ポイント、フランスは2ポイント上がり、下位50%はじりじり低下している。

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パクスなき世界

新型コロナウイルスの危機は世界の矛盾をあぶり出し、変化を加速した。古代ローマの平和と秩序の女神「パクス」は消え、価値観の再構築が問われている。「パクスなき世界」では、どんな明日をつくるかを考えていく。

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